過去分2005y 6月21日

こんにちは、ブラックラインの鈴木です

いやー、暑くなってきましたね、、、

工場の中も凄い暑さになってきました、

まだ身体が夏バージョンになっていないので、キツイですよね

最近サーキットなどに行くと次の日まで疲れがひきずります、、

これからイベントなどに行かれる方は水分補給と帽子!

必需品ですね(^^;)

さてっ!!

当店でも、この季節になるとグッと冷却系のお問い合わせが

増えてきます、

水温を初めとする、各種温度管理は、エンジンには絶対的に

重要なファクターです

その中の重要な一つは水温管理です

最近多い例を一つあげておきます

まず、車でいうと、ドリフト車や、

セッティングがされていなかったり

セッティングが微妙な車で多い例なのですが


:<車があまりパワー感がなくて、低速から水温がぐんぐん上がってしまう

のでラジエーターを交換したが改善されない、ローテンプサーモもいれたが悪化した

低速がブーストはかかっているが、スカスカな感じがする>:



という例です

こういった車の例のほとんどの排気温度を

みてみると、低速からメチャメチャ高くなってしまっています

空撚比をみても凄くこくなっています

なぜ、そうなると水温が下らなくなって、

パワーが全然でなくなるのかというと、

これは、まず ローテンプサーモを使用していると余計になるのですが

まず、セッティングした際などに点火時期を低くして

燃料を濃くしてしまった場合やノーマルDATAで過給圧を上げた場合などになります

つまり、水温が低い場合、ECUのDATAの水温やノック、アイドリング安定化機能

A/Fフィードバックがそのままなど、MAPをいじっても

制御系をいじらずに走行した場合に多くおこります、

チューニングする側の知識不足であることがほとんどです

まずエンジンのかけ初め水温が上がらず走行する

事になるため

DATA内では点火時期が遅くなり、燃料が濃い状態になります

そうなると、ノーマルDATAやマップのみのセッティングで点火時期がさらに低いばあい

は未燃焼ガスが燃焼しきれず、燃焼室にのこります

これがEXマニに吹き抜けて、マニの中で燃焼します

こうなると、悪循環で、折角排気しようとEXバルブをあけても

排気ガスは燃焼室から上手く排出する事ができずにどんどん燃焼効率が落ちて

いきますので、未燃焼ガス増えてドンドンEXマニに吹き抜けてしまい

マニの中はドンドン温度が上がっていきます

そうなると、エンジンやエンジンルームの雰囲気温度も

上がってしまい、一気に水温が上がっていってしまうのです

ECUの中では高水温リタードがはじまり、もっと点火時期を

落としてしまうため、悪化の一途をたどります

ローテンプサーモなどは水温を安定させる能力が低いため

今度はスピードをあげて走行風で温度がさがりはじめても

水温管理が上手くいかず、キャピテーションが激しくなりすぎて

水周りのパイプ抜けをおこしたり

最悪ガスケット抜け、デトネーションなどを

おこし、エンジンブローとなります

キャピテーションとは、ウォーターポンプが回った際などにできる気泡がたまって

しまう事です、空気がかんだ状態で温度をあげると、

高圧鍋と同じで空気が膨張して圧力を上げどんどん温度を上げていってしまいます

つまりこういった車の改善方法は、セッティングで点火時期をあげるなど

適正化して、それに燃料を合わせます

そして、とにかく水温を80度〜90度の中に安定するように

冷却系を見直すひつようがあります

大型ラジエーターも確かに大変効果的ですが、エア抜きをしてあげたり

キャピテーションを抑える加工を施すというのも大変重要です

ラジエーターを大型にしても水を噴いてしまう、などの症状は

キャピテーションが原因であることが多いのでエア抜きのタンクの

装着をお勧めしております

その他にもオイルの管理などにもコツがあるのですが

それはまたにー(^^)

とにかく、温度管理に不安を持ったかたは、ブローなどの最悪の事態

になる前に一度おきがるにご相談ください(^^)

それではっ

ブラックライン鈴木